①地域の子どもの安全について

織田勝久

 私は、さきに通告いたしました5点、順序を変えて質問させていただきます。1点目は、地域の子どもの安全について、2点目が未収納水道料金の徴収について、3点目が地域防災計画について、4点目が市民が主役のまちづくりについて、5点目が款・区役所費についてということで、一問一答で行わせていただきます。
 ほかの議員からもいろいろ質問が出てございましたけれども、地域における子どもの安全が、やはり大きなテーマになっていると思います。私、こども110番の未設置地区の早急な取り組みについてということで、前回の定例会でも取り上げさせていただきましたし、これまで再三申し上げてきたところでございます。本来であれば、市民局長にお伺いするところでございますが、こども110番の設置については、学校やPTAの活動が欠かせませんので、今回はあえて教育長にお伺いをしたいと思います。宮前区でこども110番が未設置となっている地区の数と、その現状について、具体的に御説明をいただきたいと思います。

教育長(河野和子)

 宮前区におけるこども110番の現状についての御質問でございますが、宮前区には小学校区が16カ所ございまして、このうちこども110番が設置されております小学校区は15カ所でございます。残る1カ所につきましても、学校やPTA、町内会の青年部や防犯部の方々が設置に向け会合を重ねておりまして、平成17年1月から保護者や地域に対して順次協力依頼を行って、こども110番の家の登録が始まると伺っております。この小学校区におきましても、従前よりPTAや地域が協力しまして、腕章やステッカーを配布したり、学区内のパトロールを行いまして、児童生徒の安全確保を図ってきたと伺っております。今回のこども110番が立ち上がることによりまして、さらに地域ぐるみの防犯活動が充実するものと思います。これによりまして、宮前区におきましては、すべての地区にこども110番が設置されることになります。以上でございます。

織田勝久

 間もなく実現に向けて動き出すのだろうと、そういうふうに理解をいたします。大変うれしい、望ましいことでありますが、この間、市民局、そして教育委員会の前向きな対応に敬意を表しておきたいと思います。

②未収納水道料金の徴収について

 次に参ります。未収納水道料金徴収について伺います。まず最初に、水道料金未収納状況について、調定金額と未収分金額及び未収率をパーセンテージでお示しください。さらに、欠損処分状況についても伺います。平成13年度以降、件数と金額について、合計数で結構でございます、お示しください。

水道局長(入江髙一)

 水道料金の未収状況などについての御質問でございますが、初めに、平成16年10月末現在の未収状況でございますが、平成11年度から平成15年度までの調定金額の総額は約1,316億円で、そのうち未収金は約1億4,700万円となっておりますので、収納率は99.89%となり、未収率は0.11%でございます。
 次に、平成13年度から平成16年度上半期までの欠損状況でございますが、件数は約2万4,000件、金額は約9,990万円となっており、単年度平均では、件数は約6,900件、金額は約2,850万円となっております。以上でございます。

織田勝久

 現場の御苦労は御苦労で理解はできるんですが、やはり件数、数字というものがございますので、とにかくしっかりとした収納対策をお願いしたいと思っているんですが、実は、欠損処分には時効の問題が出てまいります。欠損処分を減らすために、特に長期未納、または滞納額の大きい案件については、裁判所の支払い督促手続により強化をしていく、これは手続としては可能なわけでございますが、そういう手法を考えないのか、お伺いをいたします。

水道局長(入江髙一)

 欠損処分についての御質問でございますが、欠損処分を減らす対策といたしましては、現在、各営業所に未収担当者を配置し、未収金の早期回収に努めているところでございます。今後とも、滞納手続の的確な執行に努めるとともに、一連の徴収手続によっても回収が困難な場合には、簡易裁判所における支払い督促手続についても検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

織田勝久

 せっかく裁判所の支払い督促手続、そういうものもございますので、今までこれを発動したといいますか、使ったことがないというようなことでございますが、ぜひ一つの手法として、前向きに御検討いただきたいと思っています。
 次に、川崎市内にあります第二種社会福祉事業宿所、いわゆる宿泊提供事業について、水道料金未納の実態について伺います。あわせて、収納対策の内容についてもお伺いをいたします。

水道局長(入江髙一)

 未収の水道料金の徴収についての御質問でございますが、御指摘の事業者団体における未収状況につきましては、一部に未収金がございます。その未収金につきましては、担当営業所が収納方法などについて折衝した結果、分納による支払い計画を策定し、平成17年度の早い時期に未収金が解消される予定となっております。なお、こうした分納などの支払い計画に基づく約束が履行されず、引き続き履行される見込みがないと判断される場合には、給水停止の実施などの必要な措置を講じているところでございます。以上でございます。

織田勝久

 未収金の充当方法については、私どもが普通に考えますと、先入れ先出し法と申しますか、実際は、最新に発生した水道料金を支払って、余裕があれば古い債務に一部充当させるということのお考えのようでございますが、先ほど申しました、いわゆる会計用語で言うところの先入れ先出し法で行うというのが原則なんだろうと思います。確かに水道料金ですから、公租公課の対象にはなりませんが、今後どのような原則をおつくりになるのか、お伺いをしておきます。

水道局長(入江髙一)

 未収金の充当方法についての御質問でございますが、御指摘のとおり、大半は古い未収分から充当しておりますが、使用者との協議の中で、特殊なケースといたしまして、現在使用している水道料金と未収分を分納によって料金を徴収している場合がございます。いずれにいたしましても、さまざまなケースが想定されることから、早期回収を図るため、使用者と協議の上、最善策を講じ、未収金の減少に向けて努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

織田勝久

 先ほども申しましたが、やはり時効の問題というものが出てきますので、くれぐれも早い債権の回収をお願いをいたしたいと思っています。
 もう1点確認をいたしたいんですが、この一連の未収納問題につきまして、これは健康福祉局の担当課と何らかの情報交換等を行っておられているのか、伺います。

水道局長(入江髙一)

 情報交換についての御質問でございますが、未収金に関しての関係局との情報交換につきましては、今までのところ特に行っておりませんでしたけれども、今後、必要に応じて検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

織田勝久

 今、局長から御答弁をいただきましたが、これから、関連しますそれぞれの部局との、ぜひ情報交換等を緊密にしていただきたいと思います。
 ここで改めて、第二種を運営するNPO団体等の財務の内容、あり方、そういうものをやはりしっかりと把握し、場合によっては事業の廃止を含めて厳しく指導していく、そういうことが必要になるんだろうと思うわけであります。本年8月から改定、施行されております第二種のガイドラインの中で、5、設置基準(2)運営面の中で、事業経営の透明性を確保するということが新たに盛り込まれました。特に、施設ごとの貸借対照表及び損益計算書等、収支の状況を毎会計年度終了後3カ月以内に市に報告することを義務づけたわけであります。これを受けまして、健康福祉局内部で、財務諸表をしっかりと評価をする体制を構築したのか、お伺いをいたします。さらに、ガイドラインでは、施設ごとの財務状況の市への報告を義務づけたところでありますが、法人総体としての財務状況の把握も、例えば寄附金の出入り等、チェックすることが重要になると思いますが、あわせて伺います。

健康福祉局長(井野久明)

 第二種社会福祉宿泊事業のNPO法人の財務内容の指導についてでございますが、初めに、NPO法人は、市民が行う自由な社会貢献活動として、ボランティア活動を初めとする特定非営利活動の推進を図るもので、行政の指導につきましては、市民活動を阻害することのないよう、十分配慮することが必要なことと理解しております。
 初めに、第二種社会福祉宿泊事業にかかわる財務内容の評価体制についてでございますが、評価に当たりましては、繰越金、資産及び債務超過などに着眼して、収支状況の確認を行うとともに、不当な利得を得ていないか、財務諸表などによる点検を行い、施設ごとの健全な事業運営を促進してまいりたいと考えております。
 また現在、無料低額宿泊事業等に係る八都県市意見交換会で、会計報告等に関する帳票の共通化について、本市が検討課題として提案しているところでございます。したがいまして、評価体制につきましては、平成17年6月を目途に、保護指導課で早急に確立を図ってまいりたいと考えております。
 次に、法人総体としての財務状況の把握についてでございますが、内閣府等の所轄庁から公開されます財務関係の情報を直接に収集を行い、法人総体の財務状況の把握に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。

織田勝久

 今、局長から御答弁をいただきましたので、しっかり期待をいたしますが、とりあえず――八都県市はどうでもいいんですね。川崎として、しっかりと体制をまず早急につくっていただいて、さらに八都県市にしっかりと働きかけをしていただく、そういうことでお願いをしたいと思うんです。あと、内閣府の情報につきましては、御案内のとおり、これはインターネットで見られるんですが、プリントアウトができない、セキュリティがかかっているんですね。だから、パソコンの画面だけでごらんになるということではなくて、実際内閣府の担当者と直接意見の交換をする、書類のやりとりをする、そういうことも含めての御配慮をいただきたいと思っています。
 いずれにしましても、この場ですから固有名詞はあえて挙げませんが、これは川崎区でも、また高津区でも、そしてこの間、宮前区で問題を起こしたNPO団体でございます。合わせてかなり高額の水道料金を滞納している。福祉の名をかりて、実質開き直って料金を払っていないという様子が、本当に目に見えて浮かぶわけであります。特に、財務内容が大変いいかげんでございます。川崎市に提出した財務内容と内閣府に提出した財務内容が違う、そういうことが許されるのかどうか。
 例えば、素人の私が見てもわかるんですが、損失975万円で預金が150万円しかない。そんな施設がこれだけ大がかりな宿所を経営していいのかどうか。さらに不思議でありますのは、赤字なのに法人税を約60万円も払っているんですね。非常に財務の内容が素人が見てもいいかげんだということがわかるような、本当にそういう法人なんだろうと思うんですね。そういうところのチェックをしっかり健康福祉局にやっていただいて、また水道料金等の問題は、ぜひ水道局ともしっかり連携をしていただいて、とにかく不正のないように、そのような御指導をしっかりお願いしたいと思います。
 それともう1つ、これは第二種の問題でありますから、第一種、特に社会福祉法人等の財務内容もしっかり見ていくということも必要になるんだろうと思います。特に、指定管理者制度ということで、そういった社会福祉法人がそういうものの委託を受けていく、そういうこともふえてくると思いますので、健康福祉局内部では特に監査指導課が中心にということでありますが、健康福祉局全体として、しっかりとした体制をつくっていただくことを要望しておきます。

③地域防災計画について

 次に参ります。地域防災計画についてお伺いをいたしたいと思います。この議会でも、本当に多くの議員からいろいろな点での質問が出されております。本当に大きな関心問題、大事な問題だろうと思います。私も、まず自分の足元、宮前区にある備蓄倉庫と幾つかの地域防災拠点である中学校を視察してまいりました。率直に申し上げて、荷物や器材を運び込んだだけといった印象で、本当にこれは大変だなと感じた次第です。危機管理室の皆さんといろいろお話をさせていただいて、それなりに皆さん御苦労されているということもよく理解をいたしましたので、その部分については本当に敬意を表する次第でございますが、本当に底が深い、また幅が広い大変な課題、テーマだなということを、実は改めて認識をしたわけでございます。
 視察で調査した問題点を、簡単に羅列をしてみたいと思うんですが、例えば災害用備蓄庫については、まずかぎの管理、どうなっているのか。2つ目は、中学校の備蓄庫が空き教室利用のために3階の隅とか非常に不便なところにあるんですね。例えば、50キロもある仮設トイレを一体だれがどのように運び出すのか、本当に心配でありました。それから、屋外に備蓄庫があるところがあります。私は宮崎中学へ行きましたが、備蓄庫に電球がついていないんですね。真っ暗なところでどうやって作業をするのか、そういう疑問もあります。また、発電機が1台ないし2台置いてある。しかし、能力が2.3キロワットですから、皆さん御案内のとおり、ポット1個で約1キロワット消費するわけですよね。この発電機で一体何を使うのか、非常に心配だと。さらに、これはどうしてもしようがないということのようですが、燃料のガソリンは別に有事のときに手配をするということでありますから、発電機だけが置いてあるということであります。その発電機に接続する照明が2基ということでありますが、仮に真っ暗になった状態で電球を2基つけるだけで、しかもスポットライト的な電球を2基つけるだけで果たしていいのか。さらに、炊事セットは1組ございましたが、プロパンガスはまた別に手配をするということでございます。仮設トイレは、種類、規格が異なる上に、大変重いんですね。やっぱり種類、規格が違うということがどうなのか。それと、トイレがあるのにトイレットペーパーがないんですね。それから、水が全く置かれていない。それから、一応救出救助に必要な器材はあるが、軍手等がないですね。それから救急用品がありませんでした。備蓄倉庫については、古い毛布が箱ごとほこりをかぶっている。これは、非常に大変な状況だなと思いました。ここに水もありません、軍手もない、かぎの管理が危機管理室と区役所ということで、大丈夫かなと。
 あと、宮前区馬絹に全市で唯一粉ミルクと哺乳瓶が置いてあるんですね。宮前区の馬絹から全市に対応が本当にできるんだろうか。それから、離乳食というものが置かれていないと。また、仮設トイレがあるけれども、トイレットペーパーがないところがあると。トイレットペーパーがあっても少ないと。救急用品はないと。
 ばっと羅列させていただきましたが、たかだか半日視察をさせていただいただけで、これだけの問題点、素人の私が見ても感じたわけであります。
 そこで伺いますが、災害用備蓄庫と備蓄倉庫のかぎの保管についてであります。これはやはり地元で複数管理すべきと思いますが、改善方を伺います。

総務局長(砂田慎治)

 備蓄倉庫の管理のあり方についての御質問でございます。初めに、地域防災拠点である中学校備蓄倉庫につきましては、危機管理室、区役所、学校施設管理者などがかぎを管理いたしております。災害時の保管物資の供給などにつきましては、自主防災組織などの協力が必要不可欠でありますので、今後は、平常時の防犯上の安全対策も含め、学校関係者、区役所、自主防災組織などと協議いたしまして、貸与先と責任者を明確にし、関係局と区役所が情報の共有化を図り、開錠に支障のないよう努めてまいります。
 次に、各区の備蓄倉庫につきましては、各区が物資の管理保管を行うこととして、引き続き危機管理室、各区役所においてかぎの管理をいたしてまいりたいと考えております。以上でございます。

織田勝久

 あと、全市の備蓄倉庫ごとに、これはリストも拝見させていただきましたが、物資の配置に非常な偏りがございます。何を基準に器材を選択し、現状配置をしているのか、また、例えばアルファ米の備蓄量や毛布の保管数など、何を基準に置いているのか、数的な根拠も伺っておきます。

総務局長(砂田慎治)

 物資の配置等についての御質問でございますが、まず各備蓄倉庫ごとの物資の選択及び配置の基準についてでございますが、地域防災拠点である中学校等を中心とし、被災当初に必要となる品目を選択し、備蓄体制を整備いたしてまいりました。これに当たり、備蓄物資は備蓄倉庫ごとに目安となる数量を決め整備する中、備蓄スペースの規模や形状が均一的に確保できなかったため、備蓄する物資にもばらつきが生じているのが実態でございます。今後とも、関係局と連携し、効率的な備蓄に向けて調整してまいりたいと考えております。
 次に、全市的な備蓄の基準についてでございますが、罹災者数約27万人を基準としておりまして、アルファ米については約46万食、毛布については約5万枚備蓄いたしております。不足する部分については、応援要請及び協定に基づく物資の受け入れによって対応してまいる計画でございます。以上でございます。

織田勝久

 先ほどもちょっと触れましたが、トイレとトイレットペーパーはセットで置くべきだと思うんですが、これはすぐ変えられることかと思いますが、改善の余地はございませんか。

総務局長(砂田慎治)

 トイレ及びトイレットペーパーの備蓄についてでございますが、地域防災拠点である中学校などを中心に備蓄を進めてまいりましたが、御指摘のとおり、両者がそろって初めて機能するというものでございますので、地域防災拠点にトイレがあってトイレットペーパーがないというような場合、配備してまいりたいと考えております。なお、備蓄物資の保管管理につきましては、適正な配置となるよう、点検体制をさらに整えたいと考えております。以上でございます。

織田勝久

 ありがとうございます。早速期待をいたします。
 もう1点、先ほど触れました乳幼児のための粉ミルクと哺乳瓶、これこそやはり最寄りの地域防災拠点に置くべきだろうと思うんですね。さらに離乳食も必要と思いますが、これについて改善の余地はございませんでしょうか。

総務局長(砂田慎治)

 粉ミルクと哺乳瓶についての御質問でございますが、現在、粉ミルク及び哺乳瓶につきましては、1カ所の備蓄倉庫で保管しており、災害時には必要に応じて車等で避難所に分配するという計画でおりますが、今後、分散備蓄について検討してまいりたいと考えております。
 次に、離乳食の備蓄についてでございますが、現在、本市におきましては、災害発生初期において、乳幼児にはおかゆにより対応するという形で計画し、備蓄いたしております。以上でございます。

織田勝久

 前向きな御工夫をよろしくお願いしたいと思います。
 仮設トイレについて、これは全市でやはり規格を統一すべきではないでしょうか。組み立て方、使いやすさ等勘案をして、やはり規格をそろえるべきと思いますが、いかがでしょうか。

総務局長(砂田慎治)

 仮設トイレの規格の統一化等についてでございますが、仮設トイレは例年入札により導入しているという経過がございまして、メーカーや形式が異なることもあり、統一化しておりませんが、組み立てやすさ、使いやすさには十分考慮して導入いたしております。今後は、防災訓練等を通して、利用方法の習熟が利用者に徹底されるよう努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

織田勝久

 御同行いただいた職員の皆さんも、実はトイレをつくったことがないとおっしゃっていましたので、とにかく使いやすさというものも考えていただいて、ぜひ、一朝有事の際にすぐ対応できるような御工夫をお願いしたいと思います。
 あと何点かございますが、ちょっとはしょらせていただいて、せっかくの機会でございますので、御披露をさせていただきたいと思います。
 実は、年が明けまして、1月17日になりますと、阪神大震災から丸10年になるんですね。神戸市を中心に、また神戸市役所の皆さんを中心に、やはり自分たちの経験記録というものを全国にしっかりと発信をしていく、そういう取り組みが実は進められているわけであります。幾つか資料を入手しているんでございますけれども、特に、神戸市長田区の区役所の職員有志が、これは震災の翌年に震災1年に合わせた記録誌「人・街・ながた」というものをおつくりになった。その中で、やはり防災計画は全く役に立たず、本庁の連絡も断たれた中で、職員らが本当に被災者の対応に苦しんだ、悩んだと。そして、震災で市民に最も近い区役所の役割が改めて問われたと。
 先日もあるところで、その職員の皆さんとお会いをする機会がありまして、いろいろとお話をさせていただきました。せんだって、我が会派の三宅議員と中越にも行ってまいりましたけれども、たまたま1泊2日ではございましたが、私ども小千谷に行ったんでございますが、本当に市の職員が大変御苦労されて、ただ、やはり情報収集に大変御苦労されているということが、本当に手にとるようにわかったわけであります。
 とにかく、長田区の例でいきますと、交通機関の途絶や職員自身の被災で、職員が218人いらっしゃるんですが、当日区役所にたどり着いたのが何とか69人と。1日かかって来られた方もあるわけであります。防災計画は、8班編成ということだったそうでありますけれども、余りの被害の大きさに、また要員が足りないということで、発生から10日間までは情報連絡、物資、そして避難所、そして遺体処理、その4班で対応したと。それ以来、ボランティアの皆さんとの連携で何とか乗り切ることができたということが、また書かれております。さらに、これは大変厳しい御指摘なんですが、市防災計画も区本部防災計画も役に立たない、区役所の機能と同時に、災害対策本部としての機能を果たさなければならない過酷な状況と。そういう大変厳しい状況が示されております。
 さらに、被害状況や市の対応も、実は行政内部の情報というものが途絶をしてしまって、マスコミからの情報しか伝わってこなかったということが言われております。1月17日に被災があって、何と3月末まで本庁からの情報が入らない状況だったということが書かれているんですね。さらに、これも大変なのは、市の職員の皆さんが、ほとんどの職員は、震度5以上の地震では全職員が招集される防災指令3号――これは川崎でいきますと多分2号配備ということになるんだと思うんですが、自動的に発令されるということを知らなかったという総括がなされています。さらに、権限もなく看板だけが立派な区の災害対策本部では、いつまでも区民の信頼にこたえられない、そのような、やはり反省点も出されておりました。緊急時にはマニュアルは役に立たない、個人的な人と人とのつながりで助け合って切り抜けたと。日ごろからの市民とのコミュニケーションがとにかく大切だったということが言われているわけであります。
 あと5分ございますので、せっかくでございますので、その日誌の一部を御披露させていただきたいと思うんですね。これは、「震災直後~災害対策本部設置」というところでの記録でございますが、長田区役所の、川崎で言いますと主査クラスの皆さんが書かれた文章です。
 「平成5年12月に完成したばかりの新区役所に入ると躯体部分は異常はなかったが、裏階段は崩落寸前で室内はロッカー、カウンター、机、書庫等がひっくり返っており中へ入れない状態だった。
 スプリンクラーがピイユール・ピイユールと鳴って苛立つ気持ちが余計に昂ぶる。庁舎内は暗く3階フロアに行くと庶務のメンバーが来出していた。まもなく松岡収税課長が来た。続いて赤尾、小寺、斉藤、大槻君らが到着した。すでに近くの住民は区役所へ避難し出していた。この時、消防署から「区役所の対策本部はどこに置いたのか」との問い合わせがあった。区長はまだ来ていなかったが、私は42年7月豪雨」――大変な豪雨災害があったそうですが、そのとき――「の経験から「本部は3階に置く、連絡責任者は松岡課長」と伝えた」と。
 これは主査が独自の判断で行ったということだろうと思います。
 「10数人が集まった時点で重点避難所へ」――これは学校でございますが――「被災状況の把握に行くことになった。単車・自転車・徒歩のグループに分かれて出発し、私は単車の後ろに松岡課長を乗せて長田高校・西代中学校・高取台中学校・育英高校・五位の池小学校をまわった。道路は凸凹でガスはいたる所で充満し、まさに爆撃を受けた様相であった。
 区役所へ戻ると他の組も帰ってきて状況が判ってきた。北部は比較的大丈夫だ。しかし中部・南部は壊滅的だ。庶務の松村さんが黒板に避難者の数字を書いているのがその事実を表している。区長以下の職制も来出し対策本部の格好が出来だしてきた。」――ちなみに、17日初日の出勤者は3割、69名であります――「区長から「番町が気になる、西市民病院も大変だ。見に行ってくれ」と言われ斉藤君と行く。区役所を出るともう家が壊れていてあちこちから煙が立っている。ふだん通る6メートル幅の道は家屋が倒壊していて通れない。番町は古い家屋が多くあり街づくりは途中だ。案の定、街は全滅で16号棟は1階が潰れ被害者が出ている。文化会館の山本館長にあったが会館もガスが漏れていて危険だという。自治会長の塚前さんに会い頑張ってくださいといって、ガレキの中を歩いて西市民病院へ着くと戦場であった。負傷者が次々と運び込まれながら同時に崩壊した5階から患者らの救出作業が行われている。
 ~長田の街が潰れた。」
 これは、あくまでも一節でございますが、話をして、読んでいって涙が出るぐらい、本当に厳しい状況であったなということが想像できます。
 本当に、震災、大変な状況なんだろうと思うんですね。そういう中で、時間もございませんので、1点だけお聞きをさせていただきますが、職員の皆さんの初動の対応がやっぱり大変なんだろうと思うんですね。1点だけお聞きをしておきますが、人員の配備について、一応動員区分と配備体制及び基準が示されているが、職員参集時の規定はないと仄聞をしておりますが、これは規定は必要だろうと思うんですが、伺います。

総務局長(砂田慎治)

 職員参集に伴う規定の整備についての質問でございますが、職員の参集時の規定は現在作成しておりませんけれども、過去、平成3年だったと思いますが、職員必携という形で、心得等を記載したものを配付した経過がございます。ただ、相当時間もたっておりますし、その間、今御紹介のあった阪神・淡路大震災等いろいろな経過もございますので、改めて災害に対する活動要領、あるいは心得等について、研修をし徹底するとともに、職員にも周知するための手法を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

織田勝久

 震災の後に、神戸では激甚災害初動対応マニュアルというものを改めてつくったというふうに聞いております。一生懸命頑張っている職員が倒れないように、そして頑張ろうと言える体制を確立する。やはり職員自体も被災をするということでございます。家族の安否もございますし、そこの部分を、職員の皆さんが後顧の憂いなく、この災害活動に取り組めるような体制、仕組みというものを、ぜひ御検討いただきたいと思います。
 今回はこれで終わらせていただきますが、私も議会の一員として、地域の防災対策をしっかりとお手伝いをさせていただきたいなと思っています。本日はこれで終わります。